マンションを探す基準として「新築マンション」と「中古マンション」、「金額」、「立地やエリア」など色々ありますが「マンションの規模」によっても選ぶ基準やメリットがある事をご存知ですか?「大規模マンション」と「中小規模マンション」それぞれポイントがあります。
間取りや立地以外にも「規模」を考慮してみてもいいかもしれません。見落とされがちな点ですが、ライフスタイルに合わせて適切な規模のマンションを選ぶことで、満足のいく住み心地を手に入れることに繋がるでしょう。今回は、「大規模マンション」と「小規模マンション」に的を絞り、それぞれの特徴を解説していきます。
目次
1.「大規模マンション」と「中小規模マンション」の基準?
「大規模マンション」とは、一般的に、戸数が100戸以上のマンションのことで、タワーマンションのような高層マンションや、団地のような多棟型の2タイプに分かれます。タワーマンションは、都心や郊外の駅前など利便性が良く、駅周辺の再開発とともに建設されることも多いです。多棟型は、都心近郊や郊外の広大な土地に建つことが多いです。
「中小規模マンション」は、都心から郊外の様々な範囲で建設され、数が多いです。ワンフロアごとの戸数が少なく、戸数が50戸未満のマンションのことを小規模マンションと言うことが多いです。
2.「大規模マンション」と「中小規模マンション」の特徴とメリット?
「大規模マンション」といってイメージするのはタワーマンションだと思いますが、タワーマンションの特徴といえばなんと言っても「眺望の素晴らしさ」。他にも「万全なセキュリティ」「クオリティの高いコンシェルジュサービス」「様々な共有施設」などホテルのような質の高いサービスを享受できます。タワーマンションに住むということは一種の憧れでありステータスでもあります。
「中小規模マンション」は良くないのかというと、そんな事はまったくありませんし、一般的に購入すると考えると圧倒的に「中小規模マンション」の方が多くなります。「中小規模マンション」のメリットとしては住人同士のコミュニケーションが取りやすく、コミュニティが作りやすいということです。総世帯数が少ないので、お隣さんや出勤・買い物など生活時間が似てよく会う人など、顔見知りもできやすく知らない人はすぐ分かるのでセキュリティ的にも安心です。また、立地も駅近、大きい公園の近く、学校の近く、実家の近く、閑静な住宅街など、「中小規模マンション」だからこそ選べる立地の良さもあります。
様々な生活スタイルがあるので人によって立地の基準は異なりますが、「中小規模マンション」は大きな土地でなくても建設できるので、様々な場所に建てることができ、多くの中から選ぶことができます。そして、エントランスから部屋までの時間や、エレベーターの待ち時間が短いことも大きなメリットです。朝の学校や通勤時間などの早い時間帯でこれらの時間が長いのと短いのでは大きな負担の差となり、これが毎日の事となるとストレスにもなりかねません。
3.「大規模マンション」と「中小規模マンション」のデメリット?
「大規模マンション」のデメリットとしてはやはり「お金」がかかることです。購入する時の金額は把握してると思いますが、それ以外に、毎月かかる「管理費」や「修繕積立金」も大きいです。サービスも設備も共有施設も「管理費」で賄われているので使用していなくてもその分の費用を払うことになります。また、エントランスから部屋までの距離が長いので、朝の学校や通勤時間、エレベーターの待ち時間もかかります。部屋に忘れ物を取りに戻ることも一苦労です。また上層階に住むと、災害時や停電時にエレベーターが止まる事もあります。
「中小規模マンション」のデメリットとしては、環境の変化を受けやすいことがあります。マンションの面積が広くないため、突然、隣や周辺に同規模のマンションや、大規模な建物が立つ場合もあり、日当たりや眺望が変わることもあります。お金の面では、戸数が少ないと、一戸当たりの修繕費負担が割高になることがあります。
4.「大規模マンション」と「中小規模マンション」はどっちがいいの?
「大規模マンション」と「中小規模マンション」はどっちがいいのかと議論しても、答えは出てきません。どちらも良い点・そうでない点があるので自分の生活にあった規模のマンションを買うことをオススメします。ただ、タワーマンションにするなら、1〜2年ほど賃貸で住むことをオススメします。実際住んでみて、自分のライフスタイルにあってるか、理想のタワーマンションなのか考える基準にしても遅くありません。