マンションを買う時の大きな選択として「新築マンション」と「中古マンション」がありますが、選ぶポイントが異なる事をご存知ですか?もちろん同じ「マンション」なので共通部分はありますが、「新築マンション」「中古マンション」それぞれで知っておいたほうが良いポイントがあります。
目次
「物件価格」と「エリア」の関係
「新築マンション」と「中古マンション」でどちらが良いのか?と悩む理由の大半は「お金」すなわち不動産価格ではないでしょうか?「中古マンション」を選ぶ理由の大半は「良いマンションを安く買う」だと思いますが、住むエリアによって「新築マンション」と「中古マンション」の価格差に違いがあります。
それは都市部のエリアほど「新築マンション」と「中古マンション」の価格差が小さく、逆に郊外ほど価格差があり「中古マンション」の割安感が出てきます。なぜなら、都市部のエリアは資産価値が高く価値が下がりにくい事、買い手が多いので、「中古マンション」の値段が下がらない事などの要因があります。場合によって、駅近の大規模再開発物件や人気のエリアにある物件など、希少な条件を満たした「中古マンション」などは最寄り駅の同じ「新築マンション」より高い事もあります。なので、すでにエリアが決まっていて「中古マンション」の購入を検討する場合は、周辺の同規模の「新築マンション」で目安の金額を調べるなどしてどれくらい割安なのかも「中古マンション」を選ぶ基準の1つとしてもいいかもしれません。
「新築マンション」と「中古マンション」の探し方の違い?
さて、「物件価格」と「エリア」の関係が分かり、「新築マンション」か「中古マンション」か決めていざ「理想のマンション」探す時、「新築マンション」か「中古マンション」で探し方が違うという事をご存じですか?どちらが探しやすいかというと「新築マンション」になります。
それは「新築マンション」は新しいマンション(商品)なので宣伝・広告があり、物件のHPもあります。そこからパンフレットなどの資料請求や見学会の予約もできます。さらに大手不動産サイトにも情報が載ったり、特集でエリアごとに「新築マンション」情報がまとめられるので、「エリア」や「価格帯」など条件から絞り込みができ、探しやすいのです。「中古マンション」の場合は物件のHPはクローズされていることが多く資料請求やパンフレットも入手できないことがあります。そこで「不動産仲介サイト」を活用しましょう。「不動産仲介サイト」はさまざまな「中古マンション」を取り扱っているので希望の条件を伝えると該当する物件をいくつか紹介してくれます。そして「中古マンション」は実際の物件を見る事ができるので、立地や環境、日当たりや住んでいる人の様子が見れることも大きなメリットです。
「構造・耐震性」の違い?
建物の耐震強度については、1981年に基準が強化され、より高いレベルの耐震性が義務付けられました。築30年以上の中古マンションなら、新旧どちらの耐震基準に基づいているか確認しましょう。しかし、新しい耐震基準をクリアしている物件でも、免震構造や制振構造、地震対策には種類がありますので、建物の構造は、「新築マンション」「中古マンション」どちらでも確認しましょう。
管理とコミュニティの違い?
「新築マンション」の管理やコミュニティは購入後住み始めてできるので、どういう風になるのかは予想することができませんが、「中古マンション」の場合は、すでに入居者がいるので、どういう管理やコミュニティかを事前に知ることができます。また、マンション内のコミュニティもポイントになっているので、こちらも選ぶ基準の1つにしてもいいかもしれません。
「新築マンション」の場合、ほぼ全員が同時期の入居になるのでイベントなど参加もしやすく、一体感が生まれやすいです。「中古マンション」ではすでにコミュニティができているので少し不安な部分もあるかもしれませんが、仲介業者に確認する事も可能です。いい物件であればコミュニティの雰囲気もよく、参加しやすい環境もあります。
「新築マンション」と「中古マンション」の設備・共用設備・仕様の違い?
設備・共用設備・仕様は年々進化しています。ここ10年くらいのマンションは、新築と中古に大幅な違いはあまりありませんが、築20年まで範囲を広げると違いが出てきます。「新築マンション」ではディスポーザー、ミストサウナ、食器洗浄乾燥機、有人管理やコンシェルジュ、キッズルームやカーシェアリングサービスなど定番になったもの、新しいサービスなど、築年数が新しくなるほど最新の設備・仕様がついていますが、「中古マンション」でもついている設備・仕様もあるので、確認すると良いでしょう。ただ、「中古マンション」の場合、設備などの寿命は約10年です。築年数によっては、修理・交換費用をある程度想定する事が必要です。
まとめ
記事を読んでいただいたら分かるように「新築マンション」と「中古マンション」それぞれにメリットがあるので希望条件や優先順位を決めて探すことをオススメします。その場合、「新築マンション」と「中古マンション」で選ぶポイントや確認するポイントが違うことを予め知ることで、より理想のマンションを見つけることができます。