「中古マンション」の購入時に絶対見る「築00年」の表記。
これはマンションが建って何年建ったかということで、費用を抑えるために「中古マンション」を選んだけど、築は古いより、新しいほうがいいなぁ・・・。誰もが思うことですが、では具体的に「築00年」くらいだと良いのか。また何が良いのかを考えていきましょう。よく言われているのが「築20年程度」ですが、なぜなのでしょうか?
いろんなサイトでよく見る「築20年程度」というのはいくつが要因がありますが
大きく「お金(資産価値)」があります。
価格の底値
一般的に「新築マンション」とはマンションの建った日ではなく行政が行う「検査済証に記載されている日付」から一年となります。これは建築確認・中間検査・完了検査の完了後に、検査済証の交付を受けることで建物を使用できるようになるためです。そして「誰も住んだことがない」という事も条件です。もし「新築マンション」を買って住んで半年後に売ると一年以内であっても、それは「新築マンション」ではなく「中古マンション」または「築浅物件」となります。
マンションは年々価格が徐々に下がっていき「築20年」程度で半額程度に下がると言われていますが、それ以降はあまり変動しません。「築20年で半額なら、築40年で1/4だ!」なんてことはありません。
なのでこれ以上値段が下がりにくい、ということから「築20年程度」がオススメと言われています。
他にも「新耐震基準」のマンションなので、「震度6~7で倒壊しないこと」という基準を満たしていたり、「住宅品質確保促進法」でもし建物に不備があった場合、売り主・工事請負人は引き渡しから10年間は責任を追うことになったことで、住宅の品質が向上しました。そして2000年以降のマンションの施設・設備の性能も最新に近いものになっています。
築年数と年代の関係
オススメの目安として「築20年程度」と言いましたが、自分の探した「中古マンション」が築浅であったり、築10年程度の場合もあると思います。その時は、築年数と合わせて「どのような年代に建てられたマンションなのか」を知ることも良いマンションを選ぶ基準になります。
不動産は時代によって法律ができたり、時代背景によって、流行りや特徴があるのです。
2014年~2018年頃の特徴
いわゆる築浅物件で、マンションの構造や設備は新築とほぼ同等です。
タワーマンションが多く建設されたり、床スラブの厚さは20㎝以上が標準となり、騒音トラブルも解消されました。
また、2011年に発生した東日本大震災以降のマンションの特徴として、備蓄倉庫や簡易トイレ、浄水装置の設置などの防災対策をとりいれているマンションが多いです。
逆に、停電による高層階のエレベーターのストップや流行りのオール電化の考え方が変わる転機にもなりました。
築が浅くきれいなので、リフォームなし、または小規模のリフォームで住むことができます。
2000年〜2010年頃の特徴
2007年のサブプライムショック、2008年のリーマンショックで地価が上昇したため、全体的にコンパクトな物件が多いと言われています。
マンション自体の性能は上がっており、24時間換気や浴室乾燥機が普及したり、バリアフリーやセキュリティー面が充実しています。さらに、高級タワー型マンションでは、コンシェルジュ、豪華なエントランス、フィットネスジムなどホテルのような豪華なサービス・共有部のあるマンションも特徴です。自分の部屋以外にも共有部やゲストルーム、眺望や屋上庭園なども特徴です。
その反面これらの維持費のためにあまり利用しない場合でも管理費を支払う必要があります。
高級タワーマンションを除く一般のマンションは、基本性能のが高く、築も浅いので「中古マンション」としては需要が高く人気の年代になります。
1989年〜1999年頃の特徴
先程、上記でも書いた1981年以降に導入された「新耐震基準」のマンションなので、「震度6~7で倒壊しないこと」という基準を満たしているマンションです。今のマンション(室内)で当たり前についている設備はこの頃からのものが多く、ユニットバスの追い焚き機能やウォシュレットなどが一例です。
新しいマンションを見学した後なら、少し古いイメージはあるかもしれませんが、室内の間取りや作りは比較的最近のものに近い物件もあります。しかし、設備や共有部、サービスやセキュリティなどはどうしても見劣りするのは事実です。「中古マンション」を安く買うということが第一条件ならおすすめする「築20年程度」の物件としても当てはまります。
まとめ
「中古マンション」を買う際に築浅が良いと思いますが、それだとあまり「新築マンション」と値段が変わらないこともあります。逆に築古でも場所がいい、間取りが広い、安いなど、最新の設備にこだわらなければお得な条件が多い物件もたくさんあります。
今候補に上げているマンションが築何年なのか?またどの時代に建てられたものなのかを知ることで、よりマンションを知ることに繋がります。そして購入を決める際には、そのマンションはいつ頃「大規模修繕工事」が行われるのか、購入費用以外のリフォーム費用はいくら掛かるのか、あと何年ぐらい住めるのかといったことも加味することでより賢い「中古マンション」を選ぶことができます。