なぜ、「新築」ではなく「中古マンション」が良いのか?
中古マンションをおすすめする“魅力的な理由”を紹介していきます。
目次
1. 価格が安く、資産性も高い
新築マンションは買った瞬間に10%~30%の価格の下落が起きます。それに対し、中古マンションは初めの大きな価格減少の後の購入になるので、目減り率が緩やかであり、新築に比べて価格も安定して資産価値が下がりにくいという点が大きな魅力だと言えます。立地・築年数・間取りなどが同じ条件のマンション購入する場合、中古であれば新築の価格の20%~50%ほど安く購入できたりもします。物件本体の費用を抑えることで、お引越し・リフォーム・室内設備(家具・家電など)の出費にも余裕を持つことができます。
2. 交通の便が良く、地盤も良い好立地
不動産全般で言えることですが、マンション建設は社会インフラの整備と共に発展してきました。都心部で交通の便が良く、地盤が良い土地から不動産開発が進んできた為、好立地に建設された中古マンションは数多くあります。
立地が良いことから資産価値の安定にもつながり、将来、売却や賃貸に出すことがあっても良い条件で取引することができます。
3. 実際に物件を見て選択できる
どの街、どの物件に住むか、すでに建っている中古マンションのほうが圧倒的に数が多いので、初めの検討段階で多くの選択肢が持てます。街の雰囲気や交通の便はもちろんのこと、マンションの部屋の内見をすることで物件環境なども確認することができるので、実際に住むことになった時の想像がしやすく購入後の計画も立てやすいと言えます。マンション管理の状況なども、新築未完成とは違ってリアルな現状を把握することができます。
4. 将来、売却するときに有利
前述の通り、新築に比べて中古マンションのほうが目減り率が緩やかなため、もし将来、何かしらの原因で住宅ローンの支払いが難しくなり売却することがあっても、ローン残債を残さずに売却できる可能性が高いです。当然のことですが、新築マンションの購入価格には、広告宣伝費・販売会社の営業費用・モデルルーム費用などが上乗せされています。その事が、「買ってすぐに売ったら2~3割は値下がりする」、「新築で購入してから15~20年の間は値下がりの幅が大きい」という理由に繋がります。
5. 最長ローンで返済額を少なくできる
物件にもよりますが、新築と同様に中古マンションも最長35年のローンを組むことができます。返済期間を長くすることで、月々にかかる返済額を少なくできるメリットがあります。ローンを組んだら老後も払い続けなければならないといったマイナスイメージを持つ方もいますが、もし賃貸で住み続けても家賃はかかるものです。先々の支払負担を少なくしたい場合は、返済期間を短く設定したり、途中で繰り上げ返済を行うこともできます。
ローン審査は、一般的に「返済比率が年収の25~35%」「完済時年齢80歳未満」「団体信用生命保険加入のための健康状態」「物件の担保価値」などを金融機関が確認して判断します。
ローン金利に関しては、中古だからと言って高く設定されていることはなく、新築と同条件で利用する事ができます。
6.住宅ローン減税を受けれる
住宅ローンを利用して購入した場合、所得税や住民税が軽減される「住宅ローン控除(減税)」を受けることができます。控除期間は基本10年で、控除金額は年末時点の住宅ローン残高の1%です。
中古マンションで住宅ローン控除を受ける条件としては「自宅として購入」「床面積50㎡以上」「築年数25年以下or新耐震基準に適合※1」「ローン借入期間10年以上」「年収3000万以下」といったものがあります。
※1 新耐震基準は1981(昭和56)年6月1日以降の建築確認において適用されている基準です。マンションの建築確認を受けてから完成するまでに1~2年ほどかかることを踏まえると、新耐震基準に適合しているかどうかは、1983年以降に完成したマンションが目安となります。実際に例をあげると、住宅金融支援機構のフラット35の基準では1983年4月1日以降に竣工した物件を新耐震物件として判断されます。
住宅ローン控除は、正式には「住宅借入金等特別控除」と言います。→No.1214 中古住宅を取得した場合(住宅借入金等特別控除)|国税庁 (nta.go.jp)
7. リフォーム費用もローン利用可能
住宅ローンとは別で、リフォーム専用のローンがあります。内容としては、「金利が高め」「借入年数が短い(15年まで等)」「借入可能額の枠あり(数十万円~1500万円以内等)」といった特徴があります。また、銀行によっては、収益還元法を使った不動産鑑定のスキームを取り入れることで、リフォームやリノベーションの費用を住宅ローンの枠で一緒に組めるものもあります。
初めの資金面で不安がある場合でも、これを利用する事でリフォーム前提できれいな部屋の中古マンションを購入できる可能性が広がります。割高な新築を選ばなくても、自分の好きな間取りに、新しい設備を取り入れ、居心地の良い空間を作ることも可能になってきます。
まとめ
不動産に関して、新築が良いか、中古が良いかという問題は永遠のテーマとも言われています。新築には新築の良さ、中古には中古の良さがあり、住む家の選択については十人十色、人それぞれです。ただし、中古マンションに関しては、前述の通り、新築に勝るメリットが多く、おすすめする理由が十分にあります。この記事を一つ参考にすることで、自分の好きな家に住むという理想に少しでも近づけて頂けたら幸いです。