マンションを買う時の大きな選択として「新築マンション」と「中古マンション」がありますが、そもそも明確な違いって分かりますか?そしてどちらの方が良いのでしょうか?「新築マンション」と「中古マンション」にはそれぞれメリットがあります。

1.「新築マンション」と「中古マンション」の定義ってなに?

「新築マンション」とは、一般的に「竣工してから1年未満かつ未入居物件」のマンションです。なので、竣工して1年未満であっても、もし人が入居した物件は、新築とはいえません。他にも、竣工して1年以上のマンションは、「新築マンション」とはいえません。それは、欠陥住宅に関するトラブルから消費者を保護するために制定された「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」と「公正競争規約」で定められています。

「中古マンション」は、一度でも人が入居したことのあるマンションです。他にも未入居物件は、不動産業界では「不動産の表示に関する公正競争規約施行規則」第3条第(10)号に基づいて、建築後1年以上を「中古」としていますが、一部の金融機関などでは、2年以上で中古(住宅ローンの線引き)など、業界や機関によっても定義が違う部分もあります。

2.「新築マンション」と「中古マンション」のメリットってなに?

「新築マンション」のメリットはたくさんありますが、なんと言っても「新築の新しいマンションに住める」という事です。そして「設備・機能が最新」で「デザイン的にも最先端」で見た目はもちろん、使い勝手や導線、ランドスケープなども計算されて設計されています。さらに金銭的なことでもメリットがある事をご存知ですか?意外に知られてないことで「不動産会社への仲介手数料がナシ」ということです。

目安ですが「中古マンション」の場合、購入価格の3%+6万が仲介手数料になるので、例えば2,000万のマンションだと「2,000万×3%+6万=66万」となり、かなりの金額になります。その他、不動産の資産価値が高かったり、住宅ローンに関する減税などもあります。「中古マンション」のメリットはなんと言っても「新築マンションに比べて金額が安い」ことです。立地にもよりますが、同エリアの新築マンションに比べ20%~50%ほど安いこともあります。また、「新築マンション」に比べて資産価値が下がりにくいという事もメリットの1つです。
金額以外のメリットももちろんあります。それは「実際のマンションを見ることができる」という事です。「新築マンション」でもモデルルームは見れますが、実際の外観・共有部・周辺環境を自分の目で見て、現地を確認・体感できるのはとても大きなメリットです。なぜならマンションは一生で一度の大きな買い物になり、数十年そのマンション、街に住むことになるので、マンション以外の環境を見て回るのも選ぶポイントとして高いのはもちろん、新しい生活の始まる土地を探すという楽しみもあります。

3.「新築マンション」と「中古マンション」はどちらがいいの?

記事を読んでいただいたら分かるように「新築マンション」と「中古マンション」それぞれにメリットがあるので、自分が納得して購入することが一番大事です。購入を検討する時の状況や買う人の希望条件よって変わるので、その中で優先順位を考えて自分の好きな家に住むという理想に少しでも近づけて頂けたら幸いです。